第43回 パナマ カミーノレアル SHB

 

カミーノレアルは「王の道(Camino Real)」を意味し、当地が大航海時代に、スペイン王国へ金が運ばれるルートであったことに由来します。

高品質コーヒーで名高いボケテ地区より、2016/2017クロップは、オルケタエリアの【アンセルミート農園】からのコーヒーです。 ボケテ地区はパナマ西部、コスタリカ国境付近に位置し、同国で最も標高の高いバルー火山の東側にあります。

ほとんどのコーヒーは、その火山や中央山脈の斜面に沿って植えられており、豊かな環境のもとでゆっくりと熟していきます。

1800年代後半から1900年代に世界中からやってきた移民によって伝えられた、技術や向上心が今もこの地のコーヒー栽培を支えており、肥沃な火山灰土壌、適度な降雨量、高い標高(~1650m程)と、よいコーヒーができる条件がそろっていることも大きな魅力です。

同地区内にはキエル、ボルカンシート、パルミラ、オルケタ、ハラミージョの5つのエリアがあり、今でも多くの先住民が栽培や収穫作業に従事しています。

アンセルミート農園はヨーロッパに祖先をもつワトソン氏によって開拓された農園で、1992年に現在のペレス・バジャダレスファミリーの手に渡りました。

現在栽培されているティピカ、カトゥアイ等の木々のほとんどは初代の時期より植えられている昔ながらのものです。

農園内に湧き出る泉はこの地域に貴重な水を供給しており、豊かな環境下で生い茂った森の中には多様な生物が暮らしています。

★SCAA評価 82.25点(Qグレーダー4名の平均)

味覚について

浅煎りの味覚

柑橘系の香り、グラッシーな香り、バニラが少し挟んであるウエハースのような香りがあります。 ぶどうのような甘味、バニラのような甘味もあります。 ミルキー感、バターのような口当たりが心地よいです。 酸味の質もとても良いです。

中煎りの味覚

柑橘系の香り、バニラが少し挟んであるウエハースのような香りがあります。 ぶどうのような甘味、バニラのような甘味もあります。 ミルキー感、バターのような口当たりが心地よいです。 浅煎りより、ボディー感が増します。

中深煎りの味覚

柑橘系の香り、バニラが少し挟んであるウエハースのような香りがあります。 ぶどうのような甘味、バニラのような甘味もあります。 ミルキー感、バターのような口当たりが心地よいです。 中煎りより、ボディー感が増し、苦味、風味のバランスが良くなります。 アフターフレーバーの甘味の広がりの虜になりそうです。

深煎りの味覚

苦味をしっかり感じます。 アフターフレーバーで少し甘味を感じます。

農薬検査 社外委託検査にて、基準値以下。
商品規格 SHB、15UP
精選方法 ウォッシュド式
収穫時期 2-4月(開花期:5月頃)
クロップ 2016/17
品種 ティピカ、カトゥアイ、カトゥーラ等