コロンビア エルポルベニール タビ
エル・ポルベニール農園は、今年で10年目を迎えた新しい農園です。
オーナーであるファン・カルロス氏は、コーヒー農園を営む両親の下で小さな頃からコーヒーの栽培や肥料について学んできました。
いつかは自分の農園を1から作り上げたいと、20歳で独立し、このエル・ポルベニール農園を立ち上げました。
この農園にしか生み出せない複雑な風味を
この10年は試行錯誤の繰り返しで、自分と同じようにコーヒーの生産に従事する若い生産者たちと、常に情報交換をしながら、高品質なコーヒーの生産を目指してきました。
エル・ポルベニール農園が作りだすコーヒーは、この農園にしか生み出せない複雑な風味を目標にしています。 ファン・カルロス氏のコーヒー生産に対する情熱は止むことなく、エル・ポルベニールの為だけのプロセスを模索し続けています。
コロンビアのハイブリッド種の開発
コロンビアでのハイブリッド種の研究が始められたのは1961年に遡ります。
コーヒー研究所(CENICAFE)は、チモール・ハイブリッドの研究・実験を行い、Caturra種と交配を行ったCatimorが1970年代に誕生しました。
その後、耐病性だけでなく良好な風味特性、生産性をもたらすべく、Catimor血統で5世代に渡る戻し交配が行われ、1982年Colombia種が発表されました。
以降も、積極的に優良株のセレクションが行われ、風味特性を損なわないとされるF6品種やTABIが誕生します。 TABIは、2002年チモール・ハイブリッドにTypica、Bourbonの交配を重ね誕生した品種です。TABIは、ネイティブコロンビア部族の方言で『良質』という意味を持ち、サビ病への耐性を重要視しながら、良質なカップ特性を目指し開発されました。
枝が長く、背丈も高く成長しやすい形態上の特徴は、ブルボンやティピカの影響を色濃く残し、一方で収穫されるコーヒーは比較すると若干大粒な傾向があります。
高地での栽培に適し、コロンビアの山岳地域ではColombia種やCatimor種と共に、農園の土壌環境に合わせ選択されています。
2017年カッピングコメント
透明感のあるテイストでアップルやライム、少しスパイシーなフレーバーを感じました。ハイブリッドの印象を全く受けないかと言えば、そんなことは無いのですが、ハイブリッド品種の持つ風味をややビターな、そして複雑なフレーバーとしてポジティブに捉えて頂けると思います。
カップの透明感がベースとなり、ポジティブな印象を作ってくれているようにも感じます。
カッピングプロファイル
グレープフルーツ、レッドアップル、ライム、ミルクチョコレート、ラウンド
国 コロンビア
標高 1700m
エリア ウイラ県ピタリート、ブリュッセル、エル・セドロ
品種 タビ
農園名 エル・ポルベニール農園
生産処理 ウォッシュド
ランク スペシャルティーコーヒー