第11回 パナマのコーヒー豆

パナマのコーヒー

パナマの一般的なコーヒー豆の格付けは、収穫される標高が高いほうが品質が良い豆が取れるとして、標高による格付けを用いる。

下記はグアテマラ式の7段階の等級分けで上からの順で良い等級である。

ストリクトリー・ハードビーン(SHB)    標高1350メートル以上

ハードビーン(HB)             標高1050~1350メートル

エクストラ・プライムウォッシュド(EPW) 標高900~1050メートル

以上の順で格付けされています。

その他、独自に付加価値をつけられた豆があります。

・農園を指定した豆

・コーヒー豆の品種を指定した豆

ゲイシャ マラゴジッペ パカラマ  など

・評議会などで、入賞した豆

ベスト・オブ・パナマ ナショナルウイナー

・日本のスペシャリティーコーヒー協会認定の豆

パナマのコーヒー豆は、あまりメジャーではなかったのですが、

それを、一躍有名のしたのが「ゲイシャ」です。

エチオピア原産の野生種の品種「ゲイシャ」は、なかなか移植できなかったのですが、パナマのエスメラーダ農園が成功し、そのコーヒーが世界的に人気となり、その後他の農園でも栽培されています。

日本でも、昨年あたりから大手コーヒーチェーンが限定で販売するようになり、さらに知名度を上げています。

今回試飲したコーヒーは、

パナマ ラ・エスメラルダ ダイヤモンドマウンテン

グラフィックス2

ダイヤモンド マウンテンは、ラ・エスメラルダ農園で栽培されています。パナマ西部・バルー火山の山裾に広がり、平均標高1400m、豊かな降雨に恵まれ、農園内にも天然林が保護されているなど、豊かな自然環境に囲まれています。また、農薬を使わず、完熟実だけを手摘みし、収穫後の加工も細心の注意を払って行われているなど、まさに『世界最高のコーヒー』が生産されるにふさわしい環境です。

【2014年】  今年のカッピングプロファイルは、クリーンカップ、スムース、アプリコット、ブライトシトリック、ジューシー。昨年に比べると、酸の明るさを感じる印象の一方、シロップのような甘さ・質感にやや欠けたような印象も感じました。しかしながら、アフターテーストは昨年よりもきれいにも感じ相変わらずのクオリティの高さを感じます。

【2013年】  今年のオファーサンプルをカップした際に、この透き通ったカップに驚かされました。ゲイシャ種で有名なエスメラルダ農園ですが、他の品種もクリーンで明るいカップで、エスメラルダ農園のテロワールと生産処理の素晴らしさを必ず感じて頂けるのではと思います。花の蜜のような爽やかな甘さを感じます。

グラフィックス1

  • 商品 : パナマ ラ・エスメラルダ ダイヤモンドマウンテン
  • 国 : パナマ
  • エリア : チキリ県 ボケテ ハラミージョ地区
  • 農園名 : ラ エスメラルダ農園
  • 生産者 : プライス ピーターソン
  • 標高 : 1400m
  • 品種 : ティピカ、ブルボン、カツアイ
  • 生産処理 : フリーウォッシュド

カッピングプロファイル 

クリーンカップ、オレンジ、ブライト、カカオ、ロングアフターテースト