第4回 コスタリカのコーヒー

コスタリカの一般的なコーヒー豆の格付けは、収穫される標高の高さで格付けされており、

SHG: 標高1200~1600mの地域(太平洋岸)

GHQ: 標高1000~1200mの地域(太平洋岸)

HB:  800m~1000mの地域(太平洋岸)

MHB: 500~800mの地域(太平洋岸とカリブ海の間)

HGA: カリブ海に面した930m以上の地域

MGA: カリブ海側で標高600~900mの地域

以上の順で格付けされています。

コスタリカでのコーヒー栽培は、近代から始まり,最初のコーヒー豆は、キュ-バから、1729年に持ち込まれました。現在では、8万件ものコーヒー栽培農家がコスタリカに存在しています。そして、このうち、90% は中小農園、零細農家です。

小さい農園ほど栽培に気を使うことができ、安定したコーヒーを生産できます。

コスタリカで栽培されるコーヒーは、 100%アラビカ豆です。そのうち、95%がカトゥアイ種とカトゥーラ種です。

高品質のコーヒー生産を維持するため、国内でのロブスタ種の栽培は禁止されています。

コスタリカでは、高品質のコーヒー生産だけではなく、コーヒー生産にともなう環境破壊を最小限にとどめるための活動や、中小農園が多く社会的に弱い立場にある農家の人々の生活を保障するべく、社会保障基準に常に配慮しています。コーヒー生産国として、コスタリカでは国内でも生産体制を整えています。

主要生産地

コスタリカでは、主に以下の7つの地方でそれぞれ異なるコーヒーが育てられています。コスタリカ国内だけで、7種類の風味のコーヒーが生産されているのです。 主要な生産地はタラスです。

タラス

トレスリオス

セントラルバレー

オロシ

ウェストバレー

ブルンカ

トゥリアルバ

 

CICAFE(国立コーヒー協会研究所)

CICAFEは、コスタリカの国立コーヒー協会研究所。

主な事業として、生産業者へのテクニカルサポートを行う。 国内で7支部に分かれたサポートセンターがサポートする。

環境保全と社会基準、生産技術の向上をサポートすることを目的とする。

 

コスタリカ・スペシャリティ・コーヒー協会(SCACR

コスタリカのスペシャルティコーヒーは、

柑橘系のフレーバーが特徴で、豊かで上品な酸、濃厚なボディを持っています。標高が高く昼、夜の寒暖の差が大きいため、コーヒーチェリーが引き締まりすばらしいコーヒーを生み出します。

国全体の50% が、スペシャリティ・コーヒー市場へ輸出されます。

 

Q認定コーヒー

Q認定コーヒーは、アメリカスペシャルティコーヒー協会SCAAの基準で、味覚評価80点以上の高品質のコーヒーです。

CQIが認定した3人のQグレーダーによって厳しく品質の味がチェックされています。

そして、合格した珈琲豆がコーヒー生産国から、日本へ輸出されます。

 

今回試飲したコーヒー豆

コスタリカ セント タラス SHB

タラス地区の豆で、Q認証商品。しっかりとした甘味と柑橘系の香りが楽しめます!!

浅煎りの味覚

柑橘系の香り、ナッツ系の香りが楽しめます。柑橘系の酸味をしっかりと感じつつ、アフターフレーバーに甘味が広がり、心地いいです。クリーン。

中煎りの味覚

柑橘系の香り、ナッツ系の香りが楽しめます。柑橘系の酸味はまだしっかり目立ちます。アフターフレーバーでははちみつのような甘味が広がります。ボディーが増します。

中深煎りの味覚

柑橘系の香りと苦味、酸味、ボディーのバランスがよくなります。アフターフレーバーに、甘味とほのかな苦味が広がります。優しい口当たりです。

深煎りの味覚

まず苦味がきます。アフターに甘味と苦味が広がります。

生産地域:  タラス地区   標高:約1,700~1,900m

水分値 10.8
農薬検査 社外委託検査にて農薬検出されず!!
商品規格 SHB
精選方法 ウォッシュド
収穫時期 1-4月
クロップ 13/14
品種 カトゥーラ